辛辞苑
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信仰・哲学
被造物ケア - ひぞうぶつケア
被造物ケアとは、神からの高額なエコ・クレジットを獲得するための人類の演技指南書。破壊より配慮の絵空事を演じながら、地球という舞台でスポットライトを浴びようとする。聖なる口実の裏で、プラスチックストローひとつで自己満足に浸るのが肝要だ。最後に、内心の罪悪感をリサイクルすれば完了だ。
非可通性 - ひかつうせい
異なる尺度のあいだに深い溝を引き、あらゆる比較を拒絶する哲学の魔術。数学的測度を軽蔑し、言葉と世界のあいだに霞をまき散らす迷宮。理論家たちはここを聖域と呼び、現実的整合性を知らないふりで宴を楽しむ。輪郭を定められないがゆえに、議論は無限後退に陥り、誰も責任を取ることはない。比較不能という究極の逃げ道を提供する概念だ。
非偶像主義 - ひぐうぞうしゅぎ
非偶像主義とは、あらゆる偶像を視覚的詐術とみなし、その存在を徹底的に排除する自己言及的パフォーマンスである。聖像画や彫刻を忌避し、礼拝堂から美術館まで真っ白に塗りつぶすことを純粋性の証とする。装飾のひと欠片すら悪魔の囁きと断じ、空虚こそが神聖だと豪語する強固な否定主義。華美を嫌うあまり、自らの理論が最も華美な偶像と化すという逆説を孕む。使用例: 彼は寺院のステンドグラスを剥がし、「純白の静寂こそが神の声を反映する」と宣言した。
非決定論 - ひけっていろん
非決定論とは、未来があらかじめ書かれていないことを祝福するかのように振る舞う曖昧な宇宙の教義である。偶然と自由の間をふらつきながら、計画性という名の安全網を笑い飛ばす。原因と結果の因果律を軽んじ、人々の予定調和を破壊する喜びに満ちている。それはまるで人生をサイコロ遊びに変える無邪気な悪魔の囁きだ。」},
非通常状態 - ひつうじょうじょうたい
非通常状態とは、日常という安全網の隙間から姿を現し、理性と常識を一時休業に追い込む特殊イベントの総称である。瞑想、薬物、突然のひらめき、あるいはただの居眠り運転がこれに該当する。普段は抑えこまれた欲望や恐怖が、合法的に暴れまわるカーニバルを許す奇跡的時間。そこでは「自分探し」という名の冒険者が、バイタリティと混乱を土産に帰ってくる。社会はこれを「自己実現」や「宗教体験」と呼ぶが、当事者からすればただの言い訳材料かもしれない。
非二元 - ひにげん
非二元とは、すべての二元論を嘲笑し、境界を消し去って一切を溶解させる精神的錬金術である。存在と非存在、主体と客体のいずれかに肩入れしようものなら、その瞬間に幻想と白状される。理解しようと努めれば努めるほど、概念は霧散して掴みどころが消え去る。本稿を読んでいるあなた自身が、すでに非二元の囚われかもしれない。鏡写しの真理は『すべては一つ、一つはすべて』という、ただそれだけの戯れ言である。
飛躍 - ひやく
飛躍とは、有限の根拠から無限の結論へと跳ぶ技術。論理の継ぎ接ぎに命を吹き込み、見え透いた嘘を真実の仮面で飾る魔法。説得とは名ばかりの演劇であり、聴衆はその口上に喜劇的に拍手を送る。根拠と結論の狭間で失踪した真実を見つけた者は、異端審問の主役となる。
美学 - びがく
美学とは、何が美しいかを永遠に議論し続ける言葉遊び。見る者のプライドをくすぐる装飾語として機能し、実践を伴わずに高尚さを保証する。画商と評論家にとっては商売道具、学生にとっては宿題の材料に過ぎない。時に、キャンバス上の五ミリの筆跡に人生の真理を垣間見た気分にさせる魔術として働く。結局は、学問の名で幻想を売る高級ギミックである。
必然 - ひつぜん
必然とは、偶然の仮面をかぶった陰謀の味方である。人々は都合の悪い結果を受け入れる際、必ずこの概念にすがる。自由な意志は幻に過ぎず、すべては見えざる筋書きによって演出されるとされる。ビジネスも恋愛も、挫折も成功も、すべては最初から決まっていたと納得させる万能の魔法である。
貧者の優先的選択 - ひんしゃのゆうせんてきせんたく
社会正義の名の下、最も貧しい者から先に手当するという高尚な教義。だがその理想は、予算の穴埋め用ルールの出世を待つ言い訳に他ならない。福祉政策の裏で、税逃れの言い訳がおなじみのフレーズへと昇華する。弱者を優先しながら、なぜか弱者はチケットを手に入れられないのは不思議。
不安 - ふあん
不安とは、未来からの不意の請求書に怯える心の奮闘である。人はいつも不必要なシナリオを勝手に脚色し、最も悲惨な結末をプレビューする才能だけは優れている。それを抱えたまま日常を送り、他人には涼しい顔で「大丈夫」と嘘をつくことで、ましな演技料を得る。結局、不安は自分の心が書いたホラー小説の主人公を、逃げ場のない舞台に縛り付ける演出家である。
不可知論 - ふかちろん
不可知論とは、神の有無を問う前にあらゆる答えを保留する高等戦略であり、確信という煩わしい感情を知らない振りでかわす技術である。信じるでも否定するでもない姿勢を蔑まれつつ、自らの無知を誇る優雅な立場。理屈をこねることで、何も知らないことを巧妙に隠蔽する口実の宝庫だ。主張がないことを主張しつつ、議論の出口を永遠に閉ざす一閉鎖空間。そう、不可知論者とは「知らない」と吐けばひとまず勝ちの、真理の問いを凍結させる凍結魔である。
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