損失と損害 - そんしつとそんがい
損失と損害とは、気候変動対策会議の決まり文句として登場し、人類の無策を美しく包み隠す魔法の言葉。真の被害者には届かず、責任回避の断り文句としてのみ高い汎用性を誇る。国際条約の文脈では、誰も助ける気はないのに互いに敬意を示しているふりをする社交辞令の一種ともいえる。企業による環境配慮アピールのキラーワードとして使われ、カーボンオフセットと同じくらいに怪しさを醸し出す。最終的には、発生した悲劇を言葉遊びに変換し、持続可能性という名の後ろ盾を得るための新たな社交マナーである。