辛辞苑
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政治・社会
民間監察委員会 - みんかんかんさついいんかい
市民の声を代弁すると称しつつ、要望を論理の迷路へと誘う組織。見られている安心感を与えながら、実質は時間稼ぎと結果無効化を専門とする。透明性の名の下に、市民参加を演出する儀式的プロセス。
民事訴訟 - みんじそしょう
紛争を舞台に当事者が自己愛と怨恨を披露するための公的ショー。法の名の下、書類の山や異様に長く続く会話で解決するどころか、新たな疑問と疲労を産む。勝訴しても得るのは“正しさ”という名の空虚な勲章と、支払い義務だけ。当事者は“正義を求めた”と胸を張りながら、結局は経済的・精神的消耗品として消耗していく。そこでは“公平”も“秩序”も、綱渡りのバランスの上で繰り返し壊される。
民事訴訟法 - みんじそしょうほう
民事訴訟法とは、市民の権利を守ると称しながら、書類と印鑑の魔力で当事者を試す制度の名称である。裁判所の門をくぐる者は、平等と公正の舞台を約束される一方で、果てしない手続きの迷宮に誘われる。申立から判決までの長き道のりは、忍耐力とタイムマネジメント能力の過酷なテストであり、真実は形式の牢獄のなかで凍結されることも珍しくない。結局、正義の実現とは手続きの迷路を抜けた者への最上級のご褒美に過ぎない。
民主主義 - みんしゅしゅぎ
民主主義とは、国民全員が主役のはずなのに、いつの間にか舞台裏で選ばれし者だけが脚本を書き換えている政治劇のこと。多数決という名のステージでは、最も声の大きい者が拍手を浴び、実際の権力は陰でこそこそ取引される。演出家を自称する指導者たちは「人民の意志」を振りかざしつつ、自らの都合で幕を開け閉めする。参加を促しながら、真の意思決定は投票箱の向こう側で進行中。理想と現実のギャップを埋めるのは、演劇以上に演技力が問われる舞台装置。
民主集中制 - みんしゅしゅうちゅうせい
民主集中制とは、自称民主主義の旗を掲げつつ、実際には権力の集中を極める政治工学の妙技。少数の代表者が合議した結果が「民主的」に全員の運命を即決する決定事項となり、議論は終了。参加の名の下にそこそこ意見を聞きながら、最終的にはトップダウンを「人民の声」として返却する魔法の仕組み。
無国籍 - むこくせき
無国籍とは、法律の地図から抜け出した冒険者ごっこをさせられる苦役である。どこの国にも帰属しない自由は、同時に誰からも守られない孤独と裏腹だ。国境の外側に立つ矜持と、保護の門前で彷徨う不安が同居する異形のステータス。国家という城壁の外で、権利は向こう側からしか与えられない不条理を思い知らせてくれる。紋切り型の書類主義に翻弄される皮肉な生存術である。
無罪推定 - むざいすいてい
無罪推定とは、裁判が始まる前に被告が既に有罪であるとみなされないという理想的な原則である。だが実際には、先入観という名の汚れた手錠がしばしばその理想を縛り付ける。証拠よりも噂話が重視され、疑惑はあたかも有罪の証拠かのごとく扱われる。真に無罪を推定されるのは、ムードメーカーや有名人ぐらいのものだろう。
毛沢東主義 - もうたくとうしゅぎ
毛沢東主義とは、理想とされた農民の蜂起が、独裁と粛清の宴会へと変貌を遂げた奇妙な呪文である。平等を叫びつつも、指導者の顔色を伺うことを無意識に体得させる。革命の炎はいつしか自己満足の暖炉の火に変わり、批判と自由を煙突へと逃がしてしまった。人民の名の下に行われた人数合わせの悲劇と狂騒が、今日も歴史の裏ページで微笑む。抑圧の美学は、理屈を超えた情念となり、善意の皮を被った暴力と化す。
有権者登録 - ゆうけんしゃとうろく
有権者登録とは、紙切れ一枚で市民を認定し、同時に無数の手続きの迷宮へ誘う民主主義の儀式である。手続きを完了すれば『参加』の権利を得たと錯覚し、失敗すれば『声なき多数』の烙印を押される。国家は市民の関心度をこの紙の山で測り、住民は忍耐力テストを受ける。登録窓口を経た者だけが、次なる選挙という名の試練に進むことを許される。
予測警備 - よそくけいび
予測警備とは、未来の犯罪を未然に防ぐために、統計と偏見を愛の化学反応のように混ぜ合わせた、監視国家の新しいファンシーな装置である。市民の動向をビッグデータの名の下に収集し、疑わしい心を描き出すレーダーに変えることで、安全という錦の御旗をふりかざし、誰もが容疑者にも被害者にもなり得る不安定な世界を演出する。安心という言葉を掲げつつ、プライバシーを犠牲にすることで初めて成立する、逆説的正義の奇妙な舞台装置だ。
予測分析 - よそくぶんせき
予測分析とは、過去と現在という不確実性の海から未来という幻影を引きずり出し、人々を安心させつつも現実を見失わせる高尚な儀式である。データとアルゴリズムを祀り、神託のように結果を読み解くが、外れたときにはその粛清を「モデルの改善」で誤魔化す。社内会議では魔法の言葉として崇められ、責任転嫁の盾としても重宝される。テクノロジーの進化とともにその予言精度は謳われるが、結局は信じた人間の自己満足で幕を閉じることもしばしばだ。
予防警備 - よぼうけいび
犯罪を未然に防ぐという名目のもと、すべての市民が潜在的な犯人として扱われる国家の愛情表現。警察官は疑わしいシチュエーションを創出し、正当化し、その輪廻から逃れられない市民を監視し続ける。透明性と安全の名のもとに、プライバシーは消え去り、自由は徐々に警戒に塗り替えられていく。見えない境界線の上で、市民は安心と不安の双方を同時に売り買いされる商品へと変わる。
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