デザイン思考 - でざいんしこう
デザイン思考とは、丸いテーブルを囲んで付箋を貼りまくることで創造性を担保しようとするビジネスの聖なる儀式である。企画会議の冒頭に『まずは共感から』と唱え、ユーザーの声を浴び続けることで、会議が終わる頃には何を決めるつもりだったか忘れている。プロトタイプを作ると聞けば、とりあえず紙粘土やダンボールが登場し、不思議なオブジェと大量の写真とともに次のプレゼン資料が膨張する。スプリントという名のタイムリミットに追われつつ、往々にして一度もリリースせずに次のスプリントへ移行するのもデザイン思考の常だ。終わりなき反復の連鎖は、プロジェクトに『進化している感』だけを与え、本質的な成果は裏口から逃げ出している。