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#ウェルビーイング

カップル瞑想 - かっぷるめいそう

カップル瞑想とは、愛を深めるという名目のもと、沈黙と呼吸の調和を強要されるデュオの儀式である。目を閉じて同じ時間を共有すれば、たちまち心がつながるはず…と思いきや、多くは互いの不安とスマホの通知音を噛み締める結果に終わる。二人の距離を縮めるどころか、隙間を是認する近代的エクササイズともいえる。講師の誘導ボイスに従えば、問題が消え去るかのような気分になれるが、実際の課題は持ち越しのまま。また、この活動は愛情の可視化ではなく、お互いの不器用さをあぶり出すエンタメとも化す。

スクリーンオフ時間 - すくりーんおふじかん

スクリーンオフ時間とは、画面から目を背けることで自らを「健康的」と認めさせるための自己欺瞞の儀式。通知の嵐に晒された現代人が、罪悪感という名の薬を服用しながら、SNS依存からの一時的逃避を演出する時間帯。実際はスマホを枕元に隠しつつ、心のどこかで次の通知を待ち焦がれている。ある意味で、デジタル世界からの脱出を謳いながら結局はそこに留まるための口実とも言える。

セルフコンパッション - せるふこんぱっしょん

自己憐憫を社会的義務に仕立て上げる、現代人のあか抜けた詐欺師。自分の欠点を受け入れると言いながら、結局は甘やかす免罪符を乱発する。上司のひと言で効き目が消え去り、落ち込むたびにSNSに自撮りとハッシュタグを撒き散らす。自己愛という名の舞台装置を自ら操るプロの見本。

ポジティブ心理学 - ぽじてぃぶしんりがく

ポジティブ心理学とは、失敗から目を背けて思考を虹色に塗りつぶす、心のペンキ屋のような学問である。何か問題が起こると「ポジティブに考えろ」という万能薬を処方し、現実の痛みを無視する免罪符を提供する。実際のところ、自己啓発書の宣伝文句と大学の講義ノートの区別がつかない程度の学術性である。時折、その派手なスローガンの裏で複雑な感情がじっと泣いている。

職場ウェルビーイング - しょくばうぇるびーいんぐ

職場ウェルビーイングとは、企業が掲げるスローガンの一つでありつつ、本質は観葉植物とおしゃれランチでごまかす精神的コラージュである。ストレスと生産性のバランスを理想としながら、気づけば会議室で深呼吸させられる見えない檻にすぎない。従業員が幸せを噛みしめるころには、KPIの山が静かに押し寄せる。企業の社会的責任に根拠を与え、実践者にはアメとムチならぬ、アプリと通知の絶妙なコンビネーションを提供する。真の目的は、社員が働き続ける限り善良に見える装置としての機能を担うことだ。

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