衣装デザイン - いしょうでざいん
衣装デザインとは、舞台や画面の中で登場人物の個性を映し出すと称しつつ、実際には監督やスポンサーの趣味と予算の奴隷となる芸術の一種である。華麗なドレスや奇抜な装束を創造するはずが、出来上がるのは「無難に見えつつ宣伝効果抜群」という魔法のワンパターン。結局は流行とコストと会議の産物であり、アーティストの創造性は予算案のアンダーラインと会場の搬入口幅に合わせて調整される。衣装デザインは、クリエイティブと節約の間で綱渡りを強いられる職業だ。華やかな世界の裏には、「これも衣装デザインです」と供養されるタキシードとゴム紐の山が積まれている。