辛辞苑
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#スピリチュアル
霊的覚醒 - れいてきかくせい
霊的覚醒とは、自らの魂が突然フリーズ解除され、ありがたそうに新たな視点を得たと錯覚する現象。自己啓発セミナーや断食合宿で頻繁に目撃され、本人はSNSで人生が一変したと豪語するが、実際にはポジティブな箔付け装置に過ぎない。悟りを得たつもりで他人に説教を垂れ、安堵する自己内省のハムスター走り。後日、元の慌ただしさに気づかぬフリをして日常へとそっと舞い戻る定点観測者でもある。
霊的指導 - れいてきしどう
霊的指導とは、聖なる言葉の名の下に、他人を内省の迷路へ案内する技芸。真理を探すと称し、質問攻めで心の財布をすり減らす遊戯。時に天と称する場へ連れて行きつつ、地上の請求書は忘れさせない学習法。
霊媒 - れいばい
霊媒とは、死者の声を聞くと称して集金の場を提供するサービスである。現世の煩悩と超自然の約束を手土産に、拝金主義の儀式を執り行う司会者。参加者は魂の安寧を求めるが、多くの場合手元に残るのは領収書と自己嫌悪だけ。統計的には懐疑論の意見のほうが世間の大部分を占めるが、神秘は数式より説得力があると信じる者が後を絶たない。終わりに告げられる『あなたの大切な方は、いつもあなたと共にいます』は、最も汎用性の高い万能ワードである。
恍惸状態 - こうこつじょうたい
恍惸状態とは、理性という船を漕ぎ捨て、瞬時に内なる幻影へと漂流する儀式である。普段の不満が一時的な祝福に変わり、その痺れる快楽が一瞬の真実を語ると錯覚させる。終われば再び現実の泥沼に叩き落されるが、その墜落が次の陶酔を切望させる無限ループを生む。まさに意識の自己破壊と再生を同時に祝福するパラドックス的祝祭である。
瞑想 - めいそう
瞑想とは、雑念という名のVIPゲストを追い出そうと試みる儀式である。しかし、追い払おうとするほど増幅し、結局自我の廃棄作業に疲弊する。心を空にするつもりが、スマホ通知への未練を思い知る。それでも世界中で推奨され、自己啓発書の肥やしとなる。最後には座りっぱなしで腰痛を得る副産物付きの新時代の修行法だ。
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