チューリングマシン - ちゅーりんぐましん
チューリングマシンとは、無限に続くテープの上でひたすら0と1という不毛な書き換え劇を繰り返す理想の舞台監督。計算可能性という名の王冠をいただきながら、実際には磁気テープ洗濯機と呼ばれることもしばしば。人類の知的探究心を満足させるために設計されたにもかかわらず、紙とペンさえあれば模倣できるという残酷な真実をそっと教えてくれる。いかなる複雑な問題も最終的には単調な書き換え手続きの繰り返しに還元されるという、哲学的絶望を与える黒幕でもある。現場の技術者には「理論には載ってない」バグの温床として恐れられている。