辛辞苑
ホーム
タグ
カテゴリー
このページについて
ja
#ビジネス
クロスセル - くろすせる
クロスセルとは、顧客の隙をついて追加商品を押し付ける販売手法である。すべては「顧客満足度向上」という美名の下に行われるが、実際はレジ横のお菓子を買わされるがごとき錬金術である。売り手は己の利益を隠し、客は自らの意思で買ったと錯覚する悲喜劇を演じ続ける。
コアコンピタンス - こあこんぴたんす
コアコンピタンスとは、企業が武器と呼ぶ魔除けの呪文である。顧客獲得のたびに繰り返される賛美と自己肯定の儀式。実体は自社の弱点を隠す華麗な言い訳に過ぎない。他社と同じことをしていることを悟られないための煙幕であり、外部コンサルはそれを探し出すことで高額報酬を得る。真のコアコンピタンスは、他人を説得して高額なコンサル料を正当化する芸当かもしれない。
コストコントロール - こすとかんとろーる
コストコントロールとは、利益追求と従業員疲弊という二つの神に捧げる年次儀式である。目標は費用削減だが、実際に削られるのは予算ではなく現場の声。無駄をなくすと言いつつ、不要な会議と資料が量産されるパラドックス。末端の情熱は報われず、成果はいつも上層部にだけ還元される。
コミッション - こみっしょん
コミッションとは、本来成果に対する正当な報酬のはずの手数料が、いつの間にか企業の隠れた搾取装置と化した代物である。営業担当者は目に見えぬ数字の奴隷として追い立てられ、取引の度に小さな歓喜と大きな落胆を味わう。成果が上がれば賞賛され、少しでも足りなければ冷酷な査定が待つ。まさに報酬が罠となる労働の迷宮であり、手数料という名の鞭と鎖に縛られた甘美な苦痛と言えるだろう。
コミュニケーションスキル向上 - こみゅにけーしょんすきるこうじょう
コミュニケーションスキル向上とは、自分の言いたいことを他人に伝えるための、いわば言葉の武装である。社内会議での発言はアリバイ作りにもなるため、自己肯定感を満たす格好の行為だ。相手の目を見つめながら一分間、相手の返答を待つことで、実質的に時間を買った気分になる。研修資料に散りばめられたフレーズを丸暗記し、実践するたびに裸の王様を演じきる。最終的には、何を話しても人は「なるほど」と言ってくれる自己陶酔の旅である。
コミュニケーション計画 - こみゅにけーしょんけいかく
コミュニケーション計画とは、言葉を並べることに全力を注ぎ、実際の対話は他人任せにするための魔法の文書。図表と箇条書きで安心感を演出し、承認されると達成感を得られるが、実行はどこか遠い未来に投げ捨てられる。計画を持つことで企業は安心できるが、同時に行動力を失う逆説的な効果をもたらす。
コミュニティ管理 - こみゅにてぃかんり
コミュニティ管理とは、参加者の自由な交流を装いながら、実際には細かいルールと監視でまとめる技術である。歓迎の言葉と同時に投稿の削除ボタンを握りしめ、いつでも「秩序維持」の名の下に秩序を壊せるよう準備を怠らない。まるで楽しげな居場所を演出しつつ、最終的には管理者自身の存在感を発揮するための舞台装置とも言えるだろう。理想と現実の落差を、指導的メッセージとクローズドグループで巧みに埋め合わせる。快適さを約束しつつ、予期せぬバンと通知停止の恐怖を同時に提供する、ビジネス社会の新種のエンターテイメントである。
コルレス銀行取引 - こるれすぎんこうとりひき
コルレス銀行取引とは、銀行が他の銀行をゴーストライターに仕立て、顧客の資金を見えない手数料で転がす儀式である。取引ごとに発生する手数料はお布施のようにむしり取られ、書類の回廊を抜ける際には透明性など夢のまた夢。送金は果てしない迷路を通過し、最終的に残るのは謎の手数料明細ばかりだ。各国の規制をかいくぐるさまはまるで金融版忍者のごとく優雅で、銀行員はその隠れ芸人と化す。顧客の目に映るのはわずかな着金だが、その背後には膨大なカネのダンスが繰り広げられている。
コンソーシアム - こんそーしあむ
コンソーシアムとは、複数の組織が「仲良くやりましょう」と言いながら、実際には無限に会議を重ねて承認の伝書鳩を飛ばし続ける壮大な文書生成装置である。目立つのは合意形成に費やされたパワーポイントの数と、その結論が先送りされるプロセスの美学だけ。誰かが指揮を執るわけでも、責任を負うわけでもないのに、コストだけは驚くほど分散されずに集約される共同事業の奇妙な連携体。使いどころは「大勢で何かをやっている感」を演出したいときに最適だが、実作業はやはり個人プレーに陥りがちである。
コンサルティング - こんさるてぃんぐ
コンサルティングとは、専門家が企業の複雑な課題を、パワーポイントと無限の会議で解決する儀式である。実際に手を動かすことなく、問題の本質を言語化し、別々のスライドに分割して提示することで価値を創出する。顧客は膨大な報告書を前に満足感に浸り、同時に何も変わらない現実に辟易する。コンサルタントは卒のない言葉遊びで責任を曖昧化し、次の案件へと滑らかに移行する達人である。
コンテンツマーケティング - こんてんつまーけてぃんぐ
コンテンツマーケティングとは、企業が自らの哲学を語る名目で大量の文章と画像をネットに撒き散らす行為である。読者を啓発するはずのコンテンツは、いつの間にかSEOとKPIという錬金術の道具に変質している。真の目的はユーザーの信頼を勝ち取ることではなく、バズを起こして予算を正当化することである。社内では「ストーリーを届ける」と称し、実際には競合をけん制する情報の弾幕を張り巡らせる。成果が見えれば拍手喝采、見えなければアクセス数の数字遊びで煙に巻くのが常套手段だ。
コンピテンシー - こんぴてんしー
コンピテンシーとは、自ら気づかぬうちにチェックリスト化され、紙の上でだけ光を放つ幻の能力である。上司はそれを称賛し評価し、部下はそれを学ばされ、誰もが疲弊する。実際の業務では使い道が曖昧でありながら、研修と評価面談では絶対神として崇拝される。真に必要なのは成果なのに、我々は今日もコンピテンシーを語り合う。
««
«
10
11
12
13
14
»
»»