フラット税 - ふらっとぜい
フラット税とは、所得や財産の大小を無視し、「誰もが平等に負担する」という理想を掲げながら、実際には貧富の格差を煙に巻く万能レトリックだ。導入時には「簡素で公正」と称され、複雑な免除や控除の迷路を通り抜けた後に、特定階層への優遇措置がひそかに生まれる。必要な行政サービスの財源は、寄せ集めた一律税率の財布からひそかにかき集められ、結果的に税負担の見かけ上の平等が本当の公平感を隠す。論者はしばしば「年金も保険も同じ割合で」と唱えるが、実質的には強者を優遇し、弱者を締め上げるパラドックス。まるで全員に同じ大きさのライターを配り、「火をつける熱量は個人の胸に任せる」と言わんばかりの制度である。