辛辞苑
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#ペインティング
絵画 - かいが
絵画とは、色と線を組み合わせて『高尚な芸術』という名の幻想を錬成する魔法の儀式である。作者は自らの葛藤をキャンバスに刻みつけながら、鑑賞者はその痕跡に深い意味を読み取った気分に浸る。多くの場合、実際の価値は額縁の裏側で決まり、作品そのものは壁の隙間を埋めるオブジェとして消費される。美的体験の追求は、しばしば所有欲と承認欲求という名の怪物を呼び覚ます。完成後はギャラリーという名の市場を巡る旅に送り出され、次なる『新星』の座を狙う無限競争に巻き込まれる。
壁画 - へきが
壁画とは、無言のままビルの無機質な壁面を舞台に、芸術家の自己顕示欲と街の管理者の無関心を映し出す公共的な屏風である。都市景観への装飾として称賛される一方で、数年のうちにひび割れと落書きという名の反乱に晒される宿命を負う。何千人もの視線を集めながらも、真に注目されるのは完成直後の一瞬だけ。曰く「永遠の美」、されど「一夜の虚栄」。