辛辞苑
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#マインド
楽観性 - らっかんせい
楽観性とは、崖っぷちで傘を持たずに雨を楽しもうとする精神の病である。その信者は、明日の天気予報が全く見えていない。“大丈夫、晴れるはず!”と叫びながら、眼鏡に映る世界だけを信じ続ける。リスクは他人事、後悔は明日の自分に委ねっぱなし。絶望の種を種火と呼び、灰から虹を育てようと試みる奇跡の一形態。心地よい嘘が真実を凌駕する瞬間を全力で祝福する、一種の精神的花火である。
自己認識 - じこにんしき
自己認識とは、自分という観覧車に乗りながら、そのゴンドラが揺れるたびに己の欠点と美点を同時に覗き込む奇妙な鏡画面である。多くの場合、そこに映る自分は期待値を超える善人でもなければ、反省を求める悪人でもない、中途半端な灰色地帯で踊る生身の存在だ。知ろうとするほどに視界は曇り、知らないふりを続けるほどに安堵感が増す、そんな自己を嘲笑う鏡だ。企業の自己啓発研修では高らかに称賛されるが、実際には上司の無茶振りと同じく避けがたい苦行でもある。最終的に残るのは、自分への言い訳と、なぜか無意味に熱い紅茶だけだ。