辛辞苑
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#メタファー

ノーススター - のーすすたー

ノーススターとは、キャリアの航海におけるランドマークとして掲げられながら、具体的な道筋は誰にも示さない幻想的な指針。会議やワークショップで何度も唱えられる割に、行動計画になると霧散する集合的幻覚である。理想を追うために掲げられるはずのこの星は、しばしばその曖昧さゆえに最も安全な逃げ道として機能する。部下は星を見つめ、上司は星を振り回し、結果として誰も目的地にたどり着かない。

愛情銀行 - あいじょうぎんこう

愛情銀行とは、人々が好意を預け入れたり、一瞬で使い果たしたりする架空の金融機関である。預金額は見せかけのアピール力やSNS上の "いいね" によって増減し、無利子でありながら利子以上の失望をもたらすことが特徴だ。預金者は返済期日を知らされぬまま、無数の借用証書(期待)を抱え込む。破綻すれば、信用回復のために無限に自己犠牲を積み立てるだけである。最終的に残るのは、残高不足の通知とそれを嘲笑う他人の視線だ。},

昇華 - しょうか

昇華とは、抑圧された欲動を社会的に賞賛される行為に変換する精神の錬金術。実際には、本能的衝動を正当化するための言い訳とも言える。芸術家は殺意を絵筆に託し、ビジネスマンは怒りを会議という儀式に昇華する。そうして我々は、誰かを殴るかわりに、詩や提案書を生み出し、道徳という名の袖壁を築く。究極的には、社会のタロットカードとして機能する、“衝動の消化器”である。

譬喩 - ひゆ

譬喩とは、平凡な事実に豪華な装飾を施して読者を欺く言葉の仮面舞踏会である。対象を別の何かに例えることで、曖昧さを増幅し、真実を煙に巻く。その一方で、書き手は自らの創造力のなさを豊かな表現と称して正当化する。不用意な譬喩は、理解の橋を燃やして対話の墓場を築く事すらある。

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