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#会社

企業 - きぎょう

企業とは、利益という名の宗教を拝む集合体であり、社員の情熱を広告文句に変換する奇妙な工場である。理念という錦の御旗を掲げては、その下で自由を契約書に縛りつける。市場の荒波を乗り越えるためと称して、不確実性を安定という名の幻想に塗り固める。株主の拍手が鳴り響く間だけ、その存在は正当化されるスポットライト依存症の寄生虫だ。

社内特典 - しゃないとくてん

社内特典とは、会社が社員に配る飴玉のような少量の甘味。受け取った瞬間は喜ぶものの、コスト削減の名の下に消え去る様は蜃気楼の如し。欲しがっていたものほど肝心なときに役立たずで、その存在意義は「働かせ続けるための幻想」に過ぎない。愛想よく無料コーヒーを配る裏で、賃金は上がらず、働く喜びだけを買わせる仕組みである。

法人 - ほうじん

法人とは、法律が認めた紙の上の人間で、税金を免れたい者の最後の砦である。銀行口座を持ち、資産を増やすことに長ける一方、責任は他人に転嫁する能力に秀でている。利益が出れば歓呼され、損失を出せば瞬時に他の誰かをスケープゴートに祭り上げる。存在意義は「社員を食わせつつ、株主を笑顔にさせる」ことであり、必要とあらば法律さえしなやかに曲げる。まるで社会実験のモンスターだが、我々は今日もその怪物を呼び出し、成果をねだる。

面接 - めんせつ

面接とは、企業が応募者の人間性という名の幻影を採点する儀式である。受験者は鎧のようなスーツに身を包み、覚えた志望動機という呪文を唱える。しかし質問はその場限りの流行語や抽象的な価値観について延々と続き、最後には「何が強みですか?」と無限ループに誘い込む。成功すれば未来の保証、失敗すれば面談室の哀愁だけを胸に抱えて退場となる。面接官は真実よりも、自分が安心できる口答えを重視する。応募者はまるで大学入試の二次試験を永遠に繰り返す放浪者のようだ。

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