辛辞苑
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#保護区
国立公園 - こくりつこうえん
国立公園とは、手付かずの自然を守るために看板を立て、人々の足元に金網を張り巡らせた人類の愛と矛盾の結晶である。訪れる者は自由と冒険を唱えながら、スマートフォン片手に決められた遊歩道を往復し、自然と調和した気分を味わう。国家は保護区を整備することで自然への責任を免れ、観光客は美しい風景を消費することで自己実現を果たした気になる。結局、国立公園とは、多くの視線に晒されながらも、本当の静寂には決して触れさせない「公共の孤島」である。
保護区 - ほごくいき
保護区とは、人間の都合で選ばれた土地の一部を『保護している』と誇示するための看板だ。そこでは、野生動物は監視カメラと観光客のフラッシュの合間を縫って暮らす。人命や資源の開発から距離を置く標榜は、しばしば開発業者のクリエイティブな言い訳に利用される。環境保護という大義名分のもと、フェンスの外では何事もなかったように土地が切り開かれる。自然保護の使命と実態のギャップこそが、保護区という名の永遠のパラドックスである。