辛辞苑
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#倫理
定言命法 - ていげんめいほう
定言命法とは、行為を普遍的な法則にすり替え、自己満足に浸る道徳の錬金術である。無条件を謳いながら、都合の悪い例外は見えないフリという高度な魔法を使う。倫理の鉄槌を振りかざしつつ、自分の振る舞いには甘い許容範囲を設定する矛盾を秘める。口にするたびに「もし皆が同じことをしたら?」と問いつつ、実際には他人任せのフィルターを通す。行動の普遍化を口実に、結局は自己正当化の盾として機能する奇妙な理論体系だ。
投資撤退 - とうしてったい
投資撤退とは、企業や個人がかつて熱心に抱いた期待や見返りを、倫理の錦の御旗に掲げつつ後ろ手に捨て去る信念の行動。社会正義の実践と称しながら、資本主義の美味しい部分を揺り落とす絶妙なバランス芸。株価下落の加速装置であり、経営陣を聖戦士に変える魔法の呪文。行動の是非は問わず、まずは声高に宣言し、あとは誰かが尻拭いをするのを待つ。
透明性 - とうめいせい
透明性とは、組織が内部を丸見えにして「隠し事はありません」と威張る一方で、最も秘匿すべき真実を巧みに覆い隠す舞台装置である。社内報にも経営会議の議事録にも登場するため、存在感だけは誰もが知っている。しかし、その実態は見えそうで見えない、キラリと光る演出用プロパガンダ。真の透明性を求める者は、まずガラスの向こう側に心の目を向けなければならない。
動物権 - どうぶつけん
動物権とは、声なき者の未来を案じるという崇高な理想の名のもと、実際にはレストランのメニュー改定以上の効果を生まない滑稽な儀式である。愛を語る者は紙の証明書を飾り、肉料理を脇に置く。理想論は議論の場で大いに響くが、皿の上で途端に音を潜める。時に声明文がウェブで炎上し、実務は冷蔵庫の奥のチーズに託される。
道徳 - どうとく
道徳とは、他人を非難し、自らの欠点を見ないための社交辞令である。概念としては崇高な響きを持ち、実践されるときにはたいてい選別的犯罪告発に変貌する。理想を語る者ほど現実を無視する矛盾、口で説教しながら尻を振り回す偽善の舞台装置でもある。社会をつなぎ止める糊のように唱えられるが、本質的には縛る縄と同じである。
道徳実在論 - どうとくじつざいろん
完璧な善悪の基準が実際に存在すると信じる学派。理論上は世界を救う錬金術のように称賛されるが、現実には議論の火種を絶やさない伝家の宝刀となる。道徳的事実を探し求めるあまり、日常のなんでもない判断を棚上げにしがち。誰かが『正しい』と言えば、その言葉を神託と崇める準備が整っている。
道徳心理学 - どうとくしんりがく
道徳心理学とは、自らの良心を研究材料としながら、実際には自己弁護の言い訳集を作る学問。善悪の判断を解剖し、人間の利己心に隠された美辞麗句を浮き彫りにする。研究者たちは難解な理論で倫理の仮面を分析し、結論はいつも『人間とは面倒な生き物だ』に帰着する。
道徳相対主義 - どうとくそうたいていしゅぎ
道徳相対主義とは、善悪という絶対的な判断を放棄し、流行と気分に合わせて基準を変幻自在に操る高度な自己都合論である。他人の価値観を尊重するふりをして、自身の非道徳的行為に免罪符を与える便利な理論。目的に応じて倫理の色を塗り替えるため、信念があればあるほど信用されない究極のトリックスターともいえる。扱いを誤れば、正義という名の鎧を着た悪行を野放しにする危険な呪術でもある。
徳 - とく
徳とは、崇高な響きを纏いながら、自己満足の装飾品として使われる言葉。人々はそれを掲げて実践を誇示し、同時に他者の欠点を嬉々として嘲笑う。理想と現実の間に漂う皮膜のように、ただの仮面に過ぎないことを思い知らせてくれる。世紀の美辞麗句コレクションでありながら、裏では点数稼ぎのための得点板として機能する存在。
徳目一覧 - とくもくいちらん
徳目一覧とは、道徳の棚卸しを装った見せかけの良心チェックリストである。列挙された言葉は、実行されることなく人々の罪悪感を刺激し続けるだけの装飾品に過ぎない。学校や宗教団体が無邪気に掲げるほど、実際には守られる確率がゼロに近い。人はそれを眺めることで自己陶酔に浸り、数分後には忘却の彼方へと放置する。さながら罪悪感のエアロビクスといった趣である。
特殊主義 - とくしゅしゅぎ
特殊主義とは、あらゆる事例を例外と呼び、ルールを嘲笑う万能の免罪符である。都合の良い条件を盾に、一貫した理論を成り立たせる努力を放棄し、責任を霧散させる魔法の呪文だ。普遍を捨て去り、特異を崇めることで安全地帯に逃げ込み、議論の行き止まりを正当化する。結局は「私の場合は特別」という自己中心的思考の宴に他ならない。特殊主義は、疑問を問い続ける者にこそ宿る矛盾の鏡である。
内部告発 - ないぶこくはつ
内部告発とは、組織の不正を世間に暴露する高潔そうな行為。その実、自己の評価向上と面目の回復という蜜の味を同時に味わう巧妙なパフォーマンス。告発者は英雄として祭り上げられた瞬間、次なる出世ルートの切符を手にする。組織はその混乱を言い訳に改革を進める口実を得て、全員が得をしたような顔をする。結果的に不正が改善されるかどうかは、関係者の交渉力次第である。
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