労働衛生 - ろうどうえいせい
労働衛生とは、働く者の健康を守ると標榜しながら実際には企業リスク回避の道具に過ぎない、安全対策と福利厚生ポスターが華やかに並ぶ祭壇である。毎朝一斉に測られる体温と腕章に記されたストレススコアは、実態のない安心感を演出するだけの儀式に過ぎない。労働環境改善の旗を振る部門は、事故が起きるまでは神聖視され、起きたら真っ先に責任を問われる電光掲示板の寵児である。安全教育とは、スライドショーとアンケートで時間を浪費させつつ、最終的に「現場の協力が肝心です」と働き手の良心にすがる小道具に過ぎない。真の労働衛生とは、事故が起こる前夜に一瞬でもリスクを考えさせた者が真の勝者なのかもしれない。