辛辞苑
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#冷蔵庫
残り物 - のこりもの
残り物とは、かつて栄華を誇った料理が一夜の眠りのあとに忘れ去られ、ひっそりと腐敗への序章を迎える瞬間のこと。食卓の隅で鎮座し、主役を張れなかった無念の味わいを訴えかける。安易な節約主義者の救世主として称賛される一方で、慎ましやかな怠惰の同伴者でもある。賞味期限を越えれば罪深き記憶を呼び起こし、食べ手の倫理観と胃袋を同時に揺さぶる。冷蔵庫の奥底で繰り広げられるサバイバル劇の犠牲者である。
冷蔵庫 - れいぞうこ
冷蔵庫とは、自称「食料の守護者」にして、実は古い食材の墓場である。開けるたびに響く「何もない」という絶望感は、現代人の飢餓感に呼応するかのようだ。温度調整機能は完璧でも、誰もが賞味期限を見て内心で悪魔の笑みを浮かべる。深夜に開ければ、自らの怠惰を冷たいライトの下で赤裸々にさらされる、不安の源泉でもある。