辛辞苑
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#合理主義
合理主義 - ごうりしゅぎ
人間が感情という厄介者を押しのけ、世界を数式と論理の狭い檻に閉じ込めようとする高尚な試み。真実の影を切り捨て、証拠の山を築きながらも不確実性に怯え続ける学派。感情を排除するほどに冷たく、整合性を求めるほどに矛盾を孕む、思考界の冷酷な裁判官。揺らぐ価値観を論理の土台で固めようとするが、その土台自体が絶えず変動する逆説を抱える。
実証主義 - じっしょうしゅぎ
実証主義とは、観察という名の神託のみを信仰し、見えぬものを存在から抹消する聖典である。すべてをデータと数値の祭壇に捧げ、形なき概念を異端として排斥する。しかし、測れぬ人間の価値観や愛情はその檻の外に置き去りにされる。真実の探求を謳いながら、いつしか科学の偶像崇拝へと堕落する矛盾を孕む。見えるものだけを世界と呼ぶ哀しい信念体系だ。
批判的合理主義 - ひはんてきごうりしゅぎ
批判的合理主義とは、あらゆる理論を容赦なく闘技場に引きずり出し、敗北を待ち望む思考のスポーツである。ほめ言葉と同じくらい反例を愛し、どんな信念も「それは本当か?」という質問の名の下に解体する。信じるより疑うほうが簡単――という真理を証明するかのように。結局は、知識が砂上の楼閣であることを、いつでも崩しにかかる職人の集団とも言えよう。だが安心せよ、あなたの理論は明日も立派に壊され続ける。