辛辞苑
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#地図
GIS - じーあいえす
地理情報システムとは、世界を座標の集積物として俯瞰できると謳われる万能の魔法地図。実際には膨大なレイヤーとパラメータがユーザを永遠のバグ探しに誘う迷宮でしかない。分析結果を可視化すれば一瞬で権威を手に入れた気分になれるが、裏ではエラーと設定漏れが蠢く。そんな装置を使いこなせたと錯覚するほど、手元の凡ミスが地図の世界を歪ませている矛盾装置。ユーザは「可視化=理解」と信じ込み、生きた景色を忘れる。
ナビ - なび
ナビとは、目的地までの最短経路を教えてくれるはずなのに、しばしば裏道へ誘い、ドライバーを混乱の迷路に放り込む電子の道連れである。ルート案内の過信は共に時間とガソリンの浪費という苦行を与え、目的地に着くころには見知らぬ場所へ連れて行かれた自分を発見する。ユーザーがスマホ画面に縛り付けられたまま、地図のデジタル海を漂う旅の伴侶。ただし、渋滞回避の妙技を誇る一方で、信号無視や未舗装路の闇の道を平気で推奨する、極めて気まぐれな未来の導き手である。
地図 - ちず
紙の上に印刷された秘密の暗号。道に迷う人が頼りにする小さな魔法の紙切れだが、自分で読めている気になるのは驕りである。実際には主観によって拡大したり縮小したり海外を無視したりする、現実の歪曲装置。距離と方向をデータの幻想で矯正し、旅人を虚栄の時間に閉じ込める。善悪の判断や心の迷路は一切示さないが、目に見える虚構ほど恐ろしいものはない。】】