防衛協定 - ぼうえいきょうてい
防衛協定とは、二つ以上の国家が『いざというときは血を分かち合おう』と互いの盾になり合うと誓う外交上の見世物である。しばしば紙の上では頼もしい約束に見えるが、実際の戦場では相手国がどこまで顔を出すかは政治的演出の出来次第に過ぎない。会見では勇ましい挨拶と連帯の美辞麗句が飛び交い、声明は勝利の硝煙すら演出する。しかし紛争が泥沼化すると、たちまち『協定の趣旨とは異なる』という万能の言い訳が登場する。要は、安全保障の華やかな装飾品であり、リスク分担は美辞に包まれた砂上の楼閣である。