辛辞苑
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#外食
ファームトゥテーブル - ふぁーむとぅてーぶる
ファームトゥテーブルとは、農場と食卓をつなぐと謳いながら、実際には高級志向と自己満足を盛大に演出する魔法の呪文である。生産者の顔を見せることで消費者の罪悪感を和らげ、価格にプレミアムという名のスパイスを振りかける。地産地消の理想は、気軽に味わうには少々高額な自己承認欲求の代用品として機能する。トマト一粒に物語を込め、ワンランク上の自分を食べる儀式を提供する。
ファストフード - ふぁすとふーど
ファストフードとは、待ち時間ゼロの約束を掲げながら、栄養の幻影と罪悪感をセットで提供する現代の神聖な儀式である。大量の油分と塩分は安堵と後悔を同時に呼び起こし、満腹感は幻のように消え去る。手軽さの名の下で私たちは財布と健康という二つの犠牲を捧げる。味覚の祭典とも呼べる一方で、心と身体に矛盾の種をまき散らす。
麺 - めん
麺とは、熱湯に投げ込まれることで初めて真価を発揮する、茹で上げ型の炭水化物芸術品。すすり音という文化的儀礼を伴いながら、一瞬のうちに胃袋を満たす救急食だ。だが放置すれば自己主張を捨て、ただのベタつく物体に成り下がる悲哀を併せ持つ。安さと手軽さで私たちを誘惑しながら、その実、時間との緻密な駆け引きを強いるタイムボムでもある。最終的にはソースかスープの支持率によって評価される、流動的かつ移ろいやすい存在である。