辛辞苑
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#夢
レム睡眠 - れむすいみん
レム睡眠とは、脳が夢のプレゼン大会を開くために身体を騙して休ませる時間帯のこと。目は閉じても脳はむしろ活動的になり、演劇のような幻覚シナリオを無限に再生する。無意識の会議中に身体は静止しているが、心はパラドックスを遊び回っている。朝になればその記録はほとんど忘却の彼方へ飛び去り、無傷に見えるのが唯一の証拠だ。
対立内の夢 - たいりつないのゆめ
対立内の夢とは、相容れない価値観が火花を散らす戦場でひそかに育つ甘美なる幻影。現実同士の衝突を押しのけてだけ、羽ばたくことを許される羽根のようなもの。語られぬほどに過激で、取り繕うほどに滑稽な自己矛盾の結晶。最終的には、ぶつかり合う声が響き渡る中、誰も分かち合えぬ結末へと誘う。
夢 - ゆめ
夢とは、眠りという名の逃避行で、現実に触れずに無責任な願望を無期限上映する、自称エンターテイナー。肉体を休ませるふりをしながら、精神だけを残酷に躍動させ、翌朝には消える。自己肯定と失望を同時に招く、夜間限定の二重契約。観客(夢を見る者)は演者(願望)によっていとも簡単に翻弄される。
夢 - ゆめ
夢とは、寝ているあいだに催眠商売を行う脳が織りなす虚飾の劇場。現実の結果を無視して、理想を演出しながら朝の後悔を請求する。誰もが平等に出演権を持ち、誰もが無許可で脚本を改変できる。快適な睡眠とセット販売される心理的カタルシス装置。時に未来の予告編と勘違いされ、経済的損失を伴う誤解を生むこともある。
夢の共有 - ゆめのきょうゆう
夢の共有とは、お互いの胸の中で膨らんだ幻想を、社交の名の下にむりやりすり合わせる行為である。他人の理想をつまみ食いし、自分のものにしたつもりで満足する、現代の儀式とも言える。共感の名を借りたプレゼンテーションは、いつしか夢泥棒の宴へと変容する。最終的には、誰の夢だったのか分からないほどに脚本が書き換えられてしまうのが常だ。
夢解釈 - ゆめかいしゃく
夢解釈とは、眠りの産物に意味を与え、朝の無関心を忘れさせる詭弁の演出である。夜間の映写機に映された自我のスライドを、専門家が嬉々として鑑賞する唯一の職業。証拠など不要。感情と記憶をガチャガチャに混ぜて、それらしい物語を紡ぎ出す。醒めた現実はいつだって夢より味気ない。