辛辞苑
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#大掃除
春の大掃除 - はるのおおそうじ
春の大掃除とは、冬の怠惰と後回しの証拠を一網打尽にする祭典である。人は休日を犠牲にし、押入れの闇から古い言い訳を掘り起こし、思い出とともに捨てることで心の浄化を図る。ホコリの舞う空間は、新たな自己へのリセットボタンなのかもしれない。とはいえ、数日後にはまた同じ汚れに囲まれていることを、誰も口にしない。掃除用具を手にした瞬間、人は清潔ではなく罪悪感から逃れたいだけなのだ。
年末大掃除 - ねんまつおおそうじ
年末大掃除とは、一年の罪庫(ゴミと未処理タスク)を捨て去ると称しつつ、実は家族や同居人を動員して数時間の自己嫌悪と背筋痛を生み出す年中行事である。埃の山を前にしては、自身の先送り癖も掘り返され、掃除用具を聖具のように扱う。窓や床を磨き上げた翌朝には、元の散らかり王国へと無慈悲に逆戻りすることを忘れてはならない。短い輝きの後には、最初の仕事メールが届く前に秩序の蜃気楼が蒸発する。