辛辞苑
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#妥協
折衷 - せっちゅう
折衷とは、対立する案の美味しいところをかき集め、最も無難なパーティー料理に仕立てる技術である。誰からも大きな称賛は得られないが、激しい非難も浴びない絶妙なバランス感覚を要する。世論は折衷を賢明と呼ぶが、実際には誰も完全に満足していない点を忘れてはならない。
妥協 - だきょう
妥協とは、二人が互いに嫌々一歩ずつ譲り合い、誰も満足しない合意点を祝う芸術である。理想と現実の狭間で毎日行われる小さな戦争。勝者も敗者もいないのに、全員が手を挙げる不思議な儀式。愛の名のもとに繰り返されるこの舞台は、時に絆を深め、時に心に小さな棘を残す。見方によっては譲り、見方によっては諦念の共演とも言える。
妥協行動 - だきょうこうどう
互いのプライドを少しずつ削り合い、末端に残るのは無味乾燥な妥当性だけ…。相手の要求を一応は受け入れつつ、自身の本音は影に隠す、合意という名の密約。発祥地はたぶん会議室と家庭の茶の間。理想の半分をかじった残りの現実を「両者の成長」と称し、拍手喝采を要求する行動様式。一瞬の平和を得られる代わりに、心の片隅には決して消えない後悔を刻む。