辛辞苑
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#学問
神話学 - しんわがく
神話学とは、古代人の空想と恐怖心が生み出した物語を集め、現代人に都合よく解釈して当てはめる学問である。遠い過去の伝説を紐解くフリをしながら、自らの不安を正当化するための理論武装を行う。神々や英雄の活躍を追いかけるよりも、そこに隠された権力構造や社会規範の透かし見に興奮するのが通とされる。学会では専用のフラジャイルな解釈ツールを多用し、異論を唱える者は『時代を理解できない人』と烙印を押される。結局のところ、神話学は古代の嘘をひけらかして現代の虚栄を支える演壇である。
正典批評 - せいてんひひょう
正典批評とは、聖なる書物を埃だらけの書棚から引きずり出し、伝承の積み重ねを骨の髄まで解体してみせる行為である。信仰を育むはずの物語は、あろうことか写し間違いや権力闘争の爪痕として再構成される。聖典を崇める者は、自分が読んできた文章こそが『真実』だと信じて疑わないが、正典批評はそんな勘違いを容赦なく打ち砕く。長年積み重ねられてきた権威のテントは、ミクロの誤植ひとつで瓦解する。探究者は、聖性の仮面の下に渦巻く人間の欲望と偏見をくまなく覗き見る。
知の考古学 - ちのこうこがく
知の考古学とは、思考の層をスコップで掘り起こし、時に先人の矛盾だけを発掘しては観客に見せつける学問である。目新しい発見より、過去の思考停止の痕跡を示すほうが価値ある成果とされ、学会では「あれ、前も誰かがやってましたよね?」というお約束のツッコミが飛び交う。現場では引用文献の墓標の上に新説を積み上げる技術と、今そこにある思考の無駄を暴く嗅覚が求められる。
知識 - ちしき
知識とは、人が安心を得るために断片的な事実を集めたコレクション。しかし多くの場合、新たな疑問よりも古い確信を増殖させるだけの無害な虚飾に過ぎない。書物の山の陰で埃をかぶり、使われるよりも所有されることを好む気まぐれな宝物である。
論理学 - ろんりがく
論理学とは思考の迷宮の看板を掲げながら、実際にはその出口を壊す学問である。一見すべてを組み立てる理の庭のように装うが、気づけば無限再帰の罠に囚われている。命題を裁定するとは名ばかりで、むしろ疑念の種を蒔く作業に他ならない。真理を探す道具でありながら、その本質は問いを終わらせない永劫回帰の儀式なのだ。