天路歴程 - てんろれきてい
天路歴程とは、自らの信仰という重荷を背負いながら、救済という名の到達点を目指して果てしない一本道を歩き続ける寓意的マラソンである。途中に現れる試練や誘惑は、まるでゴール直前で新たな壁を立ちはだかる自動リセット機能つき。登場人物たちは形式的な善行を積み重ねつつ、本当は誰よりも旅路を脱落したいと思っているかもしれない。信仰心の高揚と倦怠感を同時に味わえる、宗教体験のデッドパン演出。最後には「次は君が歩け」とばかりに新たな巡礼者に役割を丸投げする鏡写しの真理が待っている。