辛辞苑
ホーム
タグ
カテゴリー
このページについて
ja
#実存
現存在 - げんそんざい
現存在とは、人間が『自分って何だ?』と自慢げに問いかけ、答えを見つける前に哲学書の海を余計に増やす自己陶酔の儀式である。コーヒー片手に深淵を覗き込みながら、実は午後の会議に遅刻しないかと焦っている存在でもある。ハイデガーの権威をまといながら、人類の煩悩と意味探しという二重帳簿を同時につける代物だ。観察される側の視線を巧みに操りつつ、外界の雑事にはまったく役に立たない。結局のところ、『存在は本質に先立つ』という高尚な呪文で自らを鼓舞するしかないのが現存在の証とも言える。
死への存在 - しへのそんざい
“死への存在”とは、常に死を背負いながら生を演じる滑稽な存在のこと。誰もが悟りを開いた瞬間に、妙に軽くなるどころか、むしろ重くなる重力のようなもの。生きている限り避けられない終幕へのチケットを手に、観客席を徘徊し続ける喜劇の主役。哲学的探求は、その終章を退屈にしないための演出に過ぎない。最期を待つという究極のプレッシャーの下で、日々の言い訳が妙に説得力を帯びる。
投企 - とうき
投企とは、明日への希望という名の羽のない鳥に身を委ね、空を飛ぼうとする愚か者の無謀な跳躍行為。自己価値を裏付けるために未来を片手でつかみ取り、もう一方の手には不安と後悔を握りしめる。勢いが足りないと墜落し、過剰だと虚無に叩きつけられる、実存主義のサーフィンだ。理想と現実の断崖を全力でダイブしながらも、全てが自己責任という名のパラドックスに包まれる。