家族ぐるみ友達 - かぞくぐるみともだち
家族ぐるみ友達は、個人という名の自由を尊重しながら、他人の家族行事に自動参加を強要する社会的圧力装置である。子どもの誕生日や年末年始の集まりを、さも当然の権利かのように共有し、家族単位での親密さを過剰演出する。親同士の微妙な駆け引きが見え隠れする場では、干渉と寛容が同居し、誰もが良き隣人兼監視員としての任務を帯びる。こうして友情という美名の下に、家族の境界線はもはやプライベートとは呼べないほど曖昧になる。浪費と謝罪を伴う贈答の儀式を重ねるほど、誰が本当に「友達」なのかもわからなくなる一興である。