辛辞苑
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#幸せ
幸福 - こうふく
幸福とは、自らの欠乏を仮装し続ける幻の舞台装置である。心が安らぐ瞬間にこそ、その虚構性は頂点に達し、やがて再び追いかけさせる動機へと逆戻りする。道端の花に見出す一瞬の微笑みも、次の不満を養う温床にすぎない。物質か心か、生き方か結果かを語れば語るほど、その実態は霧のごとく揺らぎ、ついには自身すら問い返す鏡となる。
満足 - まんぞく
満足とは、ひとときの平穏を装いながら、次なる欲求を先送りにする巧妙な策略である。人はそれを得ると、自らが得たはずの奇跡を忘れ、新たな空虚を抱いて再び彷徨う。究極の充足感は自らにさえ裏切られやすい幻影にすぎない。