辛辞苑
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#心の健康
アファメーション - あふぁめーしょん
アファメーションとは、声に出して自分を励まし続ける儀式のこと。小さな呪文のように繰り返すほど、周囲の白い目が気になってくる。自己肯定を叫ぶうちに、いつの間にか心の隙間を埋めたはずの不安がこっそり居座っている。座右の銘だったはずが、朝のルーティンのひとつとなり、存在意義を問われる。効果よりも“やった感”が得られる、不思議な精神の掃除グッズ。
ストレス共有 - すとれすきょうゆう
ストレス共有とは、自らの不安を他人に委譲し、まるで連帯感と称しつつ全員で重荷を背負う儀式である。会議室でため息を交わし、SNSで嘆きを投稿するたびに、その場の空気は確実に暗くなる。共感という名の下に、誰も得しないグループセラピーが繰り返される狂騒。最終的には、ストレスは軽減どころか倍化し、全員が一緒に疲弊するという不文律が生まれる。
ポジティブ心理学 - ぽじてぃぶしんりがく
ポジティブ心理学とは、失敗から目を背けて思考を虹色に塗りつぶす、心のペンキ屋のような学問である。何か問題が起こると「ポジティブに考えろ」という万能薬を処方し、現実の痛みを無視する免罪符を提供する。実際のところ、自己啓発書の宣伝文句と大学の講義ノートの区別がつかない程度の学術性である。時折、その派手なスローガンの裏で複雑な感情がじっと泣いている。
メンタルヘルス - めんたるへるす
メンタルヘルスとは、目に見えない心の機嫌を取り繕う、自己救済劇の主役。崩壊寸前でしか気づかれない不具合報告機能と、他人の同情という名のパッチでなんとか動作を維持する精密機械。専門家の助言は脅威にもなり得る万能薬として扱われ、安定という幻想は絶えず振り回される。自称「心の健康」を掲げる者ほど、実質は見えない牢獄の監視員に過ぎない。
メンタルヘルス意識 - めんたるへるすいしき
心の健康を気にかけるという名目で、誰もがSNSのハッシュタグを掲げる社会的儀式。診断テストアプリと名言カレンダーを信じ込み、実際の相談は手つかずのまま後回しにされる。週末のヨガ動画と呼吸法だけで不安が解消されるかのように振る舞い、しかし月曜の通勤電車では再び心が締め付けられる。流行語として浮かび上がり、日常の雑多な問題を一行のポエムで包み隠す、その刹那の安心感こそが真のメンタルヘルス意識である。