辛辞苑
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#性愛
エロース - えろーす
エロースとは、古代ギリシャにおける愛の神でありながら、人間の欲望を気まぐれに操り、幸福と混乱を同時に撒き散らす存在。自ら放つ矢は甘美な悦びか苦悶かを選ばせぬ両刃の刃。恋人たちはその魔力に酔い、賢者はその愚かさに嘆く。合理性を装う社会に、根源的な混沌を思い出させる、無慈悲な衝動の化身である。
オーラルセックス - おーらるせっくす
口という原始的器官を、愛の儀式の名の下に過剰な奉仕に引きずり込む行為。奉仕者の献身を試し、享受者の怠惰を讃える社交的な場の祝祭。言語が溶け去り、唾液と快感だけが言葉を紡ぐ奇妙なコミュニケーション手段である。期待と緊張が混ざり合う瞬間、人間関係の不均衡が露呈しやすい舞台でもある。
リビドー - りびどー
リビドーとは、人間の内部でくすぶる性的衝動を指す神秘的かつ厄介な概念。理性の檻をかいくぐり、ふとした瞬間に暴れ出すので厄介者として扱われがちである。欲望の言い訳として重宝される一方で、振り回される当人は後悔とともに現実に引き戻される。社会的にはタブーとされつつも、心の奥底でひそかに踊り狂う「人間らしさ」の裏返しとしての顔も持つ。制御不能なエネルギーが、理性の綱渡りを楽しむ悪戯者とも言えるだろう。
性感帯 - せいかんたい
恋愛という名の戦場で最前線を張り続ける領域。微細な刺激にいち早く反応し、当人たちを恍惚と混乱の二重奏へ誘う。科学的には神経終末の宝庫と呼ばれるらしいが、本質はパートナーへの交渉材料にすぎない。撫でれば摩擦は甘美な調停に変わり、無視すれば冷却期間と呼ばれる冬の到来を告げる。