辛辞苑
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#政治
進歩主義 - しんぽしゅぎ
進歩主義とは、未来の到来を喝采しながら現在の不要品を山積みにする無邪気な運動。新たな理想を掲げるたびに、旧い仕組みを忌み嫌いながら同じ失敗を繰り返す。権力と分かち難く結ばれ、その安易な万能感は己の行き先を見失わせる。理論と実践の溝を「改革」という美辞麗句で埋めようとする、不穏な舞台装置である。
人権 - じんけん
人権とは、国家や社会が時折掲げ、都合が悪くなると忘れるべき概念。誰もが平等に持つと言われるが、実際には予算や政治的判断で優先順位が付けられる便利な道具。『万能の宣言で支持率を稼ぎ、問題の矛先を逸らすスローガン』として重宝される。市民が声を上げると華々しく登場し、沈黙すると籍だけを残してフェードアウトする。
人工草根運動 - じんこうそうこんうんどう
人工草根運動とは、広告代理店が作り出した見せかけの市民運動で、草の根の名を借りたプロパガンダの華麗な舞台装置である。正当な市民の声に成りすましながら、裏で資金とアルゴリズムを駆使して世論を操る。自称「市民の声」ほど信用ならないものはなく、掲げられるスローガンほど安っぽいおとぎ話はない。いつの間にか巨大な組織の手足となり、自律的な運動を装ってまんまと本物を駆逐する。
人種平等 - じんしゅびょうどう
人種平等とは、見える色を無視しつつ掲げられる社交辞令。全員同じ土俵を約束しながら、実際にはルールが裏で塗り替えられるゲーム。誰もが拍手喝采しているその間に、隠れた賞金は既存勢力が独占する。理想は素晴らしいが、現実はいつもスポンサー次第のカラクリだ。宣言された瞬間だけ輝き、次の選挙かキャンペーンが終わると忘れ去られる、公共善のマスコットである。
世俗主義 - せぞくしゅぎ
世俗主義とは、宗教の影響力を公文書から遠ざけ、いざというときに『信仰の自由』という盾の裏に隠れる高等戦術である。国家と宗教はどちらも手を汚さずに国民を支配したいという点で、実は共犯関係にある。宗教儀式への参加を放棄した市民は、代わりに政治的論争に招待されるという新しいレジャーを手に入れる。信仰を捨てたはずなのに、気づけばイデオロギーの祭壇に跪いている自分に気づくだろう。多様性を謳いながら、実際は多数派の『常識』を正当化する最強の合理性を持つ。
制裁 - せいさい
制裁とは、国際社会や国家が他者に向けて振るう、正義の顔をした支配の道具である。時には経済の水道栓を締め、時には個人の生活圏を縛りつけ、“正義”という錦の御旗のもとに自由の蛇口を閉じる。宣言されるその場では威厳に満ちているが、結果として誰も喜ばず、得をするのは制裁を課す側だけである。制裁は弱者を懲らしめるための大義名分であり、強者が自らの権威を誇示する絶好のショーでもある。理想の秩序を守るはずの制裁は、しばしば新たな不公正を生み出す鏡写しの真理を体現している。
政治マシン - せいじましん
政治マシンとは、有権者を投票所へと効率よく誘導し、見返りに公共サービスを分配する近代民主主義の裏方装置である。理想や理念よりも得票数を優先し、信頼よりも計算を重んじる。その働きぶりはまるで歯車が噛み合う機械のようで、個々の意思は滑車の潤滑油に過ぎない。
政治広告 - せいじこうこく
政治広告とは、有権者の理性を欺き、感情を煽り、投票行動を誘導する巧妙なる宣伝術である。公平や未来を約束しながら、裏ではデータと心理戦略を駆使して票を稼ぐ。耳障りの良いキャッチコピーと映像美で、不安と希望を同時に刺激する洗脳装置。配信先は細かくセグメント化された市民の不安と欲望が抽出された電子の檻。真実の欠片は装飾の一部にすぎず、信じる者のみが操作され続ける。
政治行動委員会 - せいじこうどういいんかい
政治行動委員会とは、有権者の声を集めると称しつつ、実際は大口献金者の利益を代弁する資金誘導装置である。透明性の看板を掲げつつ、その裏では複雑怪奇なルールの迷路を駆使し、資金の流れを隠蔽する。政治参加の美名の下、集められた資金がどこへ行くかは主催者のみぞ知る。結局は「市民の声」と「大企業の声」を同じ土俵で語る魔法の箱である。
政治神学 - せいじしんがく
政治神学とは、神聖さを後ろ盾に権力の正当化を行う遊び場である。司祭と政治家がステージを取り替え、聖典の言葉が政策の飾りに成り下がる風景を描く。民衆は信仰と理念の間で揺れ動き、最終的にはどちらが演出かも分からなくなる。神意と称されるものは大抵、支配者の都合の良い理屈である。真理の名の下に行われるヘドロの如き権力闘争を、われわれは敬虔な目で見詰めるしかない。
政治的対立 - せいじてきたいりつ
政治的対立とは、異なる主張と正義感をぶつけ合い、論争という名の戦場を築く儀式である。双方は自らの正当性を証明することに熱狂し、相手を悪として規定することで安心を得る。やがて議論は言葉の応酬から個人攻撃に転じ、建設性は壁の向こう側に忘れ去られる。最終的に勝者の正義は空虚な勝利証書となり、人々は新たな敵を求めてまた戦線に戻る。
政府間組織 - せいふかんそしき
政府同士が集まり、果たして何をするのかは話し合いに終始する集団。決議を何度も重ねることで行動しない自由を保障し、万全の予測可能性を誇る。会議と報告書こそが最大の成果とされ、その背後で誰も責任を取らない。理想を語れば語るほど、現実は遠ざかるグローバルな皮肉の舞台装置。
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