辛辞苑
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#敬虔
敬虔 - けいけん
敬虔とは、崇高なるはずの信仰を自己演出の舞台へ変える技法である。夜明けの礼拝でも、祈りの言葉は他者の評価を得るための字幕にすぎない。手を合わせるたびに、そのポーズの完成度がSNSで測られる時代の証左。神への敬虔さは、いつしか他人へのアピール手段となり、純粋な祈りはコメント欄の賛同といいねで増幅される。
崇拝 - すうはい
崇拝とは、何かを神聖視し続ける行為であり、多くの場合その対象の欠点を見ないふりする無言の契約でもある。人々は言葉よりも振る舞いで敬意を示し、その熱狂がやがて冷めるときには空虚だけが残る。集団の一体感を生む魔法のようであり、同時に理性を凍らせる危険な呪縛でもある。偶像が高く掲げられるほど、崇拝者の影は薄くなる。究極的には、他者を崇めながら自分自身を見失う、一種の社会的瞑想である。