辛辞苑
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#格言
格言 - かくげん
格言とは、古今東西、知恵の欠片を一行に凝縮した鈍い刃である。しばしば智慧を説く顔をして、人々の棚上げされた棚ぼたを軽々と切り裂く。言葉の重みを誇示しつつ、実際には使われず埃を被ることを生業とする。引用されるほど虚飾が加えられ、言葉の輝きは真実の痛みに比べてあまりに軽薄だ。結局のところ、語り手の自己顕示欲を孕み、聞き手の逃避願望をくすぐるだけの空虚な結晶に過ぎない。
天上天下 - てんじょうてんが
天上天下とは、仏典を拝借した壮大な自己陶酔のスローガンである。多くは声高に語られるが、実際には空虚な権威の装飾にすぎない。それを口にする者は、自らを全知全能の神にまで高めようとする熟練の魔術師だ。真理の名のもとに掲げられるほど、本質は砂上の楼閣のように脆く崩れやすい。地に足をつけた批判の前では、精緻に装飾された偶像はたちまち瓦解するだろう。
箴言 - しんげん
箴言とは、人生の教訓と称して人々が壁に貼り付けた定型文である。その多くは当たり前すぎて行動に移す気を奪う魔法の言葉。深いと感嘆しながら、訳知り顔で引用するほどに自らの浅はかさを覆い隠す役割を果たす。時には名言と呼ばれ、時には皮肉の格好の餌食となり、人間の器の大きさを測るものさしとして重宝される。