辛辞苑
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#比喩
地平線 - ちへいせん
地平線とは、人間の浅はかな期待と残酷な現実が手を取り合って踊る境界線のこと。他人の行動範囲はここで終わると言い張りつつ、実は無限に広がる世界を隠し続ける存在。望めば向こう側に何か答えがあるように思わせておきながら、真実には何も持たない、ただの視覚トリックに過ぎない。旅人の夢と間抜けなロマンを同時に育てる、極上の幻影。夕暮れ時はとりわけ絶好の舞台装置だが、翌朝には何も変わらない。
迷い羊 - まよいひつじ
迷い羊とは、自らの居場所を見失いつつも、誰かの指南を待ち続ける愚かな生物である。その足取りは一定せず、群れの安全を犠牲にして個人主義の幻想を追う。出口のない迷路をさまよいながらも、責任転嫁の達人としての側面を持つ。信仰と哲学の狭間で、新たな道を探しているつもりが、いつの間にか草原を踏み荒らしている。
譬喩 - ひゆ
譬喩とは、平凡な事実に豪華な装飾を施して読者を欺く言葉の仮面舞踏会である。対象を別の何かに例えることで、曖昧さを増幅し、真実を煙に巻く。その一方で、書き手は自らの創造力のなさを豊かな表現と称して正当化する。不用意な譬喩は、理解の橋を燃やして対話の墓場を築く事すらある。
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