辛辞苑
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#法制度
気候訴訟 - きこうそしょう
気候訴訟とは、温暖化の責任を巡り原告と被告が法廷で未来の地球を賭けて踊る正義の演舞である。言葉の熱を訴状の冷たい枠に閉じ込め、数年後の決定を次々と先延ばしにする、高等遊民向けの環境ドラマ。裁判所は地球の熱気を過熱する溶鉱炉と化し、判決はいつも次の審理で凍結される。勝者不在の論戦は、傍聴席のカーボンフットプリントだけを着実に増やし続ける。
収監 - しゅうかん
収監とは、法律と秩序を操る者が、人間の自由という最高の贅沢を没収し、鉄格子とコンクリートの牢獄へと隔離する儀式である。犯した罪に対する反省の場とされるが、実際には無数の壁が叫び声を吸い込み、外界の視線から隠された密室劇に過ぎない。社会は安全を謳いながら、囚人の苦悶を隠れ蓑にして正義の美酒に酔いしれる。統計と数字で語られる「治安改善」は、その裏で解釈の余地なく個人を数に変え、管理することに他ならない。