辛辞苑
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#海藻
海草 - かいそう
海草とは、太陽光を浴びて光合成をするふりをしながら、人間には皿の上の飾りとして扱われる海中の緑の亡霊。沖縄から北海道まで波に揺られて漂い、サラダにも味噌汁にも無差別に登場する。海洋エコシステムを支える縁の下の力持ちと思いきや、砂浜では厄介な漂着物として一転して冷遇される。朽ちれば悪臭を撒き散らす自然の切り札に変貌し、存在意義を一瞬にして裏返す。
海藻 - かいそう
海藻とは、海が押し付ける緑色の不躾な毛布であり、岩や寿司、健康志向の全てにぺったりとくっつく。スーパーフードとして讃えられる一方で、嚙むたびに人間の歯と自尊心を試す。繊細な姿に隠されたその粘りは、食卓に奇妙な食感という名のサプライズをもたらす。最終的には、自然のギフトが時として理解不能なゼラチン状のパッケージで届く皮肉を教えてくれる。