ごみ収集 - ごみしゅうしゅう
ごみ収集とは、生活の裏側にひそみ、誰もが見て見ぬふりをした「もういらない」をかき集め、朝の静寂に乗せて消え去らせる公共の儀式である。愚鈍な車両と無表情な作業員が、人々の生み出した忘れ去られし怨嗟と残骸を黙々と飲み込み、街の喧騒を再び美辞麗句で包む。定期的に巡っては、誰かの面倒を見ているという錯覚を与えつつ、実際には心の奥底に積み上がる諦念と臭気を増長させる悪循環へと導く。市民は「ありがとう」と言いつつ、見えない存在には無関心を貫き、むしろ自分たちの利便性を優先する。真の清掃者はゴミ箱の向こう側でなく、ゴミ出しする市民と、溜め込む社会構造そのものにあるのかもしれない。