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#湿地

マングローブ - まんぐろーぶ

マングローブとは潮の満ち引きを自己表現と勘違いし、根で海と陸の間に縄張りを築く木の一群である。人々には海岸保全の救世主と持ち上げられるが、実態は泥に足を取られながら生存競争を繰り広げる野生の覇者。胎生ならぬ潮生する種子をばらまき、自らの帝国を拡大し続ける強欲な植生。二酸化炭素を豪語しつつ、複雑な根系で泥を掘り起こし、環境に思わぬ影響を残す黒魔術師のような存在でもある。自然との共生をうたいながら、しばしば人家や漁場に泥を送り込み、周辺住民を泥沼へ誘う策略家でもある。

湿地 - しっち

湿地とは、水に浸かりつつ乾きたがる。どちらつかずの生態系の境界線上で、その曖昧さがあらゆる生物の理想郷となる。人間にはただのぬかるみだが、そこでは永久に終わることのない湿度との戦いが繰り広げられている。泥の中に埋もれた生物多様性の宝庫として尊ばれたり、単なる厄介者として忌み嫌われたりする。結局のところ、湿地とは自然の気まぐれが牙をむいた、美しき不安定の象徴である。

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