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#災害対策

インフラレジリエンス - いんふられじりえんす

インフラレジリエンスとは、地震や洪水などの自然災害を優雅に素通りしようとする都市の社交的嘘。多くの場合、計画書とスライド上では揺らがない概念として宣言されるが、現実世界では電柱が倒れ、水が溢れ、都市機能が秒単位で瓦解する。『備えよ常に』は美しい言葉だが、実際は予算不足と後回し文化の隙間を縫って細々と息をする悲哀の物語である。使われるのはスローガンとプレゼン資料ばかりで、肝心の土木作業員やエンジニアは災害のたびに神頼みと応急処置を繰り返す。

干ばつ対策 - かんばつたいさく

干ばつ対策とは、水を無駄に浪費するお役所仕事と、雨を恨む市民の愚痴を混ぜ合わせた調合である。往々にして会議室の空気を干からびさせる主役を担い、最後には『次年度予算』という聖杯に頼る。実効性より会議開催数が重視され、パネルと資料だけが水面下で増殖する。政府の悲願は雲を演説で説得することであり、現場の悲哀はバケツの小さな穴に注ぎ込まれる努力である。

早期警戒 - そうきけいかい

早期警戒とは、未曾有の大災害を前に慌てる人類に向けて優しく手を差し伸べるという見せ掛けのヒーローである。警報はしばしば十分な手立ての前に鳴り響き、備えの無力さを浮き彫りにする事で、後付けの言い訳を提供する。地球の未来を案じる声高いスローガンとして祭り上げられつつ、実行される頃にはすでに手遅れという悲劇的なコント役を演じる。人々はその名を冠したプランに安心感を抱くが、肝心の資源配分では後回しにされるお決まりのパターンを繰り返す。

防災減災 - ぼうさいげんさい

防災減災とは、災害が起きる前にやる気を示し、そのほとんどが忘れられてから評価される一種の自己満足的ビジネス。また、防災計画を紙の上で緻密に仕上げた時点で、真のリスクは軽減されたと錯覚できる奇跡的儀式でもある。専門家たちは図表とスローガンを用いて安全神話を作り上げ、万が一の瞬間には誰も責任を取りたがらない。つまり、実態は「備えた」と言う安心感を売るセンチメンタリズムなのである。

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