辛辞苑
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#理性
合理主義 - ごうりしゅぎ
人間が感情という厄介者を押しのけ、世界を数式と論理の狭い檻に閉じ込めようとする高尚な試み。真実の影を切り捨て、証拠の山を築きながらも不確実性に怯え続ける学派。感情を排除するほどに冷たく、整合性を求めるほどに矛盾を孕む、思考界の冷酷な裁判官。揺らぐ価値観を論理の土台で固めようとするが、その土台自体が絶えず変動する逆説を抱える。
実践理性 - じっせんりせい
実践理性とは理屈をこねる怠け者に、行動の名目を与えてくれる方便である。道徳の王座へと昇るために、日常のつまずきを正当化する万能の盾であり、それでいて自己欺瞞の温床にもなる。人はこの理性を振りかざし、他者への批判を行いつつ、自らの不作為を賢く隠蔽する。
定言命法 - ていげんめいほう
定言命法とは、行為を普遍的な法則にすり替え、自己満足に浸る道徳の錬金術である。無条件を謳いながら、都合の悪い例外は見えないフリという高度な魔法を使う。倫理の鉄槌を振りかざしつつ、自分の振る舞いには甘い許容範囲を設定する矛盾を秘める。口にするたびに「もし皆が同じことをしたら?」と問いつつ、実際には他人任せのフィルターを通す。行動の普遍化を口実に、結局は自己正当化の盾として機能する奇妙な理論体系だ。
論証 - ろんしょう
論証とは、自らの主張を守るために巧みに構築された言葉の迷宮。他人を説得するより、自分を納得させるために用いられることが多い。合理的な顔をして、不合理な前提の上に築かれた塔。その頂上で威張る者は、地上の疑問を忘れている。