MRI - えむあーるあい
磁気共鳴画像法、通称MRIとは、強力な磁石と無数のコイルを使って人体を音とともにスキャンする装置である。臓器の奥深くまで覗き込む権限を持ちながら、その検査中に患者は頭上で雷鳴のようなノイズに耐える必要がある。検査結果はまるで宇宙探査が生んだ密輸品のように膨大なデータを送り付け、診断医はそこから「何か」を見つけ出さねばならない。費用対効果の議論は棚上げにされ、誰もが「安心」という名の幻想を求めて筒状の悪魔に体を委ねる。帰宅後、財布の痛みだけが現実を教えてくれる真実である。