好意と賛美 - こういとさんび
好意と賛美とは、他人の機嫌を損ねずに己の欲望を満たすための社会的潤滑剤であり、言葉という名の毒薬でもある。称賛の言葉を浴びせる行為は、人間関係という砂上の楼閣を一瞬だけ輝かせるけれど、裏底には常に取り引きの香りが漂う。多くは心からではなく、利益を交換するための通貨として使われ、真心と書かれた包装紙に包まれた駆け引きに過ぎない。受け取る側は甘い蜂蜜を味わいながらも、その後に残る苦味を覚悟している。時に虚飾に満ち、賞賛された瞬間こそ最も孤独を感じさせる驚きに満ちている。