辛辞苑
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#空虚
虚空 - こくう
虚空とは、あらゆる意味と価値が収束する点と同時に、全てが消失する究極のスケープゴートである。そこに何もないと信じる者は、虚空自体に救いを求め、虚空の無慈悲さを説く。科学者は真空と呼び、哲学者は無と呼び、詩人は何もないことこそ全てだと囁く。虚空はあらゆる説明を拒絶し、その存在によって説明の必要性を証明する。
無 - む
「無」とは、何もないことを欺瞞的に否定する存在の最上級。空っぽなのに重々しく扱われ、ある意味で最も具体的な形を持つ概念である。哲学者はこれを探求しながら、机上の空論に沈み、一般人は存在の不在に気づかず日々を送る。宗教家は「無」を無限の可能性と解釈し、科学者は測定不能と嘆き、政治家は責任逃れによく利用する。真っ白なキャンバスのごとく、応用方法は無限大──あるいは何もない。