辛辞苑
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#管理職
エンパワーメント - えんぱわーめんと
組織内の権限を『頂いた感』と称して共有するプロセス。上司が部下に「自由にやっていいよ」と言った瞬間に発動し、本来面倒な責任だけが付きまとうありがたい制度。理論上はやる気を引き出す魔法の言葉だが、実際は自分で考えて自分で詰むリスクを提供してくれる代物。ほら、エンパワーメントとは、権限を与えておいて「結果は知らん」と突き放す新世代のマイクロマネジメントである。
マネジメント - まねじめんと
マネジメントとは、組織という名の巨大な歯車において、自らの位置を保つために他人を動かす技術である。ときに方向性を示す灯台とされ、またあるときは責任転嫁の装置ともなる。会議という祭壇においては、最も尊い意見を持つふりをしつつ何事も結論を先延ばしにする。目標を高く掲げ、未達成の言い訳を芸術作品のように量産する一家言集。最終的には、チームの成果は共有し、失敗は一人で背負い込むための社会的文書を作成するプロセスである。
監督 - かんとく
監督とは、自らは手を動かさず部下の努力を成果として報告する名誉職であり、忙しい上司にとって好ましい鈍痛的存在である。部下の疑問は『あとで報告をまとめるから』と先延ばしし、自身の裁量を示すために承認印を虎の子のように抱えている。会議では半歩前に移動しつつ、参加者の発言を自分の手柄になるかどうかで取捨選択する。必要以上に細部に口を出し、人々を同時に動かすことで『統制』という名の幻影を振り撒く達人である。彼らにとって、現場の混乱は自分の存在価値を示す格好の舞台装置に他ならない。