辛辞苑
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#系譜
家系研究 - かけいけんきゅう
家系研究とは、自らの血脈をさかのぼり、先祖がどれほど結婚詐欺師やアルコール愛好家だったかを明らかにする高尚な趣味である。かつての偉人の名声にあやかろうと目論むものの、多くは名前の重複とコピー用紙の山に敗北する。資料は公文書館の埃と母の「そんな昔の話やめて」の冷ややかな視線によって護られている。結論はいつも「道を間違えた遠い親戚がいたらしい」程度で終わるのがお約束だ。
家系図 - かけいず
家系図とは、血の繋がりという名の怪談を家の壁に貼るための公開許可証である。遠い先祖の得意気な武勇伝も、露骨な失敗談も一緒くたに並べて、家族史をカオスの祭典に仕立て上げる。閲覧者は秘密の愛人や借金取りの痕跡を発見し、家族の土台が実は綻びだらけだったことを思い知らされる。完成した瞬間、それは血縁の栄光よりもトラブルメーカーとしての役割を担う。結局、家系図は先祖を称えるよりも、未来の家族会議の争点を準備する道具なのだ。