辛辞苑
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#能力
コンピテンシー - こんぴてんしー
コンピテンシーとは、自ら気づかぬうちにチェックリスト化され、紙の上でだけ光を放つ幻の能力である。上司はそれを称賛し評価し、部下はそれを学ばされ、誰もが疲弊する。実際の業務では使い道が曖昧でありながら、研修と評価面談では絶対神として崇拝される。真に必要なのは成果なのに、我々は今日もコンピテンシーを語り合う。
機転 - きてん
機転とは、無計画という名の穴を即席でふさぐために生み出される一時的な魔法。準備不足を後回しにし、その場しのぎで自己効力感を満たす、ビジネス社会の優しき詐欺師。常に火の車に追われ、まるで炎上現場の消防士のように飛び回る。臨機応変とは言うが、しばしば後始末を他人に託す抜け駆けの美学でもある。皮肉なことに、失敗のたびに称賛されるが、成功した瞬間には忘れられる影の立役者だ。
社会的知能 - しゃかいてきちのう
社会的知能とは、会議室という名のサファリで相手の機嫌を踏まないようそろりと歩き回る術だ。笑顔の裏に潜む刃を避けつつ、自己肯定感を保つためのガラスの舞台劇とも言える。「相手の立場に立つ」と唱えた瞬間、自身の立場が崩壊する危険を孕んでいるのも魅力の一つ。自己啓発書では万能の魔法として売られるが、実態は泥濘に片足を突っ込んだままのバランス芸だ。周囲の評価を操るカラクリに気づけば、あなたもまた操られ役に。