辛辞苑
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#自己弁護
私はしたことがない - わたしはしたことがない
『私はしたことがない』とは、未曾有の罪悪感を隠そうとする魂の悲鳴である。一度も経験がないと宣言すれば、その瞬間に好奇心と後悔が背後で手を取り合う。自己正当化の呪文として唱えられ、他者の目を欺く最も簡単な手段となる。実際には『やってみたい』という願望の裏返しに過ぎず、無垢の仮面が滑稽にひび割れる様は、誰よりも自分自身に突きつけられた鏡である。
正当化 - せいとうか
正当化とは、自らの行動や判断を神聖な理性の衣で包み隠し、内なる疑問を黙らせる儀式である。つまるところ、どんな言い訳も理念の祭壇に奉げれば神聖視されると信じる現代の魔術だ。真の動機は霧深い沼の底に沈み、代わりに得られるのは「正当」の烙印。冷静さの仮面の奥で、人は常に自分自身にだけ納得させられれば足りると悟る。最後に残るのは、言い訳が言い訳を呼ぶ無限ループである。