辛辞苑
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#自己
誠実さ - せいじつさ
誠実さとは、他人の前でのみ光を放つ高貴な悪習のひとつである。自己の失敗は棚上げし、周囲の過ちを宝探しのように追い求める。会議室でだけは嘘を忌み嫌いながら、Slack の DM で淡々と皮肉を送る。意外と都合が悪くなると霧散し、消えた後に誰も気づかない。声高に掲げれば掲げるほど、実態は薄い幻のようになる。
部分人格 - ぶぶんじんかく
部分人格とは、ひとつの自我劇場に無数に出演する名も無き俳優たちの総称である。本心と称される主役は往々にして休暇中で、代役たちが常に舞台を独占するに至っている。不意に現れる別の声は自分自身のはずなのに、違和感という名の鑑賞料を請求してくる。理想と現実の挟間で入れ替わる面々を眺める行為は、内的カオスを披露するサーカスに他ならない。最終的に無数の人格たちは、あなたのアイデンティティという看板の下でひそひそと陰謀を企てている。
利益相反 - りえきそうはん
利益相反とは、自分の懐と公の義務が怪しくダンスする、企業社会の最上級ジュグリング。倫理委員会の顔を青くしつつ、当人の財布だけは満足気に膨らむ小さな奇跡。透明性というお題目を掲げながら、裏では『自主判断』という名のスリリングなゲームが進行している。
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